砂と蒼空 ダートノススメ

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皆さん「ダート」と聞くとどう感じますか?
「道じゃない」とか「俺のバイクじゃ走れない」とか…
普通にバイクに乗っていた人は大体そう感じますよね。
かく言う私もそうでした。
私がバイクに乗り始めた時代は「バリバリ伝説」(通称バリ伝)の影響もあり、バイクといえばロードバイク、それもレーサーレプリカ全盛の時代でした。
当然のことながら私も感化され、バイク=峠を攻めるものという図式で凝り固まっており、オフロードバイクには全く興味がありませんでした。
当時の自分の知識として知っているオフロードバイクとは、せいぜい河原をブイブイいって走っているイメージでした(それがモトクロスという名称であったことすら知らない状態)。
そんな私も現在ではオフロードバイクを所有するまでになり、時間があれば林道へ行く生活になってしまいました。
人間、変われば変わるもんですね(^_^;)

元々原付ツーリングのためにとスーナーでツーリングをしていましたが、走るステージはもっぱら舗装路のみでした。
林道も走りましたが、やはり舗装林道ばかりで…。
その時はダートにそれほど興味を持っていませんでした。
きっかけはやはりダーさんがXTZ125を購入したことでしょうか。
ダートの林道を走ったレポを読む内に、自分も走ってみたいと思い始めました。
買うなら原付で、ダートも走れるけどロードも楽しいバイク。
そんな条件から導き出されたのが、KSRUだったわけです。
(知り合いで誰も乗っていなかったというのも動機です(^^))
軽い車体、パワフルなエンジン、その気にさせるボディ。
とにかく楽しくて仕方がないバイクでした。
スーナーが大破して走れなくなってしまってから、必然的にツーリングの主役はKSRになります。
そんな中での原付林道ツー。
舗装路ならそこそこ走れる自信があったのに、ダートでは全く通用しない…
ダートの難しさを知った瞬間です。
舗装路は滑らないことが前提の道路です。
いいタイヤを履いてきちんとラインをトレースすれば、誰でも普通に走ることができます。
ところがダートは滑ることが前提の道です。
しかもその路面状況によって滑り方も千差万別。
瞬時に路面状態を読み、最適なラインを割り出し、滑った後のリカバリを頭に描きながら、見えないコーナーの先から不意の危険が来ることも予測して走らなくてはならない…
こんなこと、最初に走って理解できるわけがありません。
おかげで下りの林道で前輪スリップにより転倒してしまいました。
全て自分の実力不足が原因です。
しかしそれもダートを走ってみて初めてわかったこと。
舗装路を普通に走っていただけでは絶対理解できなかったでしょう。

自分のKSRUの燃費が極端に悪い(14km/1リットル)ことに気付いたのもこのツーリングでした。
これがきっかけとなり、KSRをUから現行のKSR110に買い替えることになります。
KSR110は馬力こそKSRUに劣るものの、全開で95kmまで伸びますし、コーナーリング性能なら遜色ない実力を感じることができ、それでいて燃費は脅威の40km/1リットル以上!という、正に自分のツーリングのためにあるかようなバイクでした。
購入時に履いていたタイヤはTT91GP。
ダート林道をこれから走るにはさすがに不向きなので、ダートも走れてロードも走れることを期待してML60に交換。
その後さらにダートを追求するため、公道不可のモトクロスタイヤであるM402を装着。
強力すぎないパワー、粘りのあるエンジン、静かなエンジン音、そして両足をべったりついて二輪二足での坂上り。
今考えればセローが提唱しているマウンテントレールそのものでした。
そしてツバキッキさんとの巡り合わせ。
原付林道ツーの後京都へ一緒にツーリングに行ったことで意気投合し、その後はよくKSRでディグリーの後について走りました。
林道ツーリングを理解したのもこの頃です。
ツーリングとはどこか景色の良い場所へ行き、おいしい食事をし、走ることを楽しむもの、ずっとそう思っていました。
しかし林道ツーリングは違います。
場合によっては食事はコンビニ食ですし、景色が見えない場合もあります。
そんなツーリング楽しいの?
私も最初はそう思いました。
でもロードツーリングと林道ツーリングではその目的が違っていたわけです。
ひたすら続くダートは自分への挑戦です。
常に頭を働かせ、常にマシンコントロールに気をつけないとまともに走ることはできません。
また季節や天候によって刻一刻と変化する路面はいつ走っても飽きません。
人の手の入っていない自然の中を走ることは、日頃都会で暮らす人間にとって最高の癒しとなります。
時には野生動物に出会い、天候に左右されながら、身近に自然を感じるもの、それが林道ツーリングなのです。

ダートを走ることでわかったことがいくつかあります。
最も大きいことはなんといっても自分に技量がないことに気付いたことでしょうか。
ダートでは今まで培ってきたオンロード主体の技術は通用しません。
まずはダートがどういうものか知ること。
ダートで転ばないように、安全で速く走れるように…それを常に意識して走ることで、最近ようやくわかってきたような気がします。
ダートを少しでも理解できると、オンロードでの走りも変わりました。
今まではここが限界だと思っていたレベルを軽々と超えて走れるようになったのです。
海外のGPレーサーのほとんどが子供の頃からオフロードバイクに乗ってきたことがようやく理解できました。
ダートでのマシンコントロールは間違いなくオンロードでのマシンコントロールを上達させます。
まだダートを走り始めて1年程度ですが、それでもこれだけの変化を体感できました。
もし今後オンロードの技術を磨きたいなら、騙されたと思ってダートを走ってみるといいですよ。
ダートを抜けた直後の道路で、その違いを実感できるはずです。
バイクだってオフ車でなければならないということはありません。
どんなバイクだって多少のオフロードは走れます。
ダート=オフロードバイクという凝り固まった意識を捨て、もっと自由に、まずは軽く走ってみませんか?
一歩踏み出す勇気。
それがきっと視野を広げてくれるでしょう。

林道の楽しみ…それはダートを走るスリルもさることながら、自然に帰る楽しみではないでしょうか。
林道は確かに人間が作ったものです。
しかし手の入れ方としては必要最低限です。余計な施設等は一切ありません。
そこには野生の動物が暮らしており、自然がそのまま存在しています。
そんな自然の中に身を置くことで、自然の大きさ、自然の凄さを実感できます。そして自分がなんと小さいことか…。
どんな時も自然は厳しくも暖かく迎えてくれます。
ポッカリ開いてしまった心も、ギュウギュウに押し込められた心も、自然に帰ることで癒されます。
これこそ私が林道に惹かれる最大の理由です。
ストレス社会のこの時代。
心の癒しを求めていませんか?
疲れた心を誤魔化していませんか?
自然はきっと全てを暖かく迎えてくれるでしょう。

そんな林道にあなたも行ってみませんか?

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